愛の贈り物
愛があまりにもしつこかったので、俺は愛と少し話すことにした。


「愛……高校はどうなんだ?」


「女の子がいっぱいいて楽しいよ!」


「……女子高だから、女子しかいないだろ!」


「あっ……そうだった!」

「愛……学校行くぞ!!」

「うん!!」

愛と話していると愛は俺と学校へ行きたそうに思えた。
俺は仕方なく愛と学校へ行くことにした。

暫くして

「たかっち!おはよ」

と後ろから聞こえた。俺は後ろを振り向いた。同じクラスの須賀屋都美(すがやみやび)が手を振りながら言った。

その隣には夏焼さんがいた。

「おはよう!」

と俺は笑顔で言った。夏焼さんがいるからアピールした。須賀屋が俺と愛の所に来て

「なにしてんの?」

俺を見て言った。

「べ……べつに何もしてないよ」


「あれ〜?隣の子彼女?たかっちもすみにおけないなぁ〜」


「彼女と違う!!知り合い!!」

須賀屋の冗談に本気で言ってしまった。

夏焼さんに誤解されたくなかった。

「じゃ〜2人の邪魔したらいけないから、先行くね〜!」


須賀屋と夏焼さんが学校へ行こうとした。

「ま……待って!」

あれを使うのは今しかないと思った。
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