愛の贈り物
俺は今度こそいけると感じた。今までより、簡単に夏焼さんを惚れさすことが出来るからだ。

しかも、使用時間が午後5時までなので、愛に邪魔されない。

俺が誤射しなければ大丈夫だ。

今日はいつもより髪型をセットする時間が長かった。気分がウキウキだったからだ。

カバンに封筒を入れて、いつも通り7時30分に家を出た。

(夏焼さんと付き合うということは、夏焼さんと仲直りすることになる。すると、須賀屋とも仲直りする。そして、今週の土曜日は夏焼さんと…)

歩きながら、俺は夏焼さんとどこで初デートするか考えていた。

「高岡くん!おはよう」

後ろを振り向くと、夏焼さんが手を振っていた。隣には須賀屋がいた。

「…お…おはよう!?」

俺は驚いた感じで言った。夏焼さんに挨拶されるとは思っていなかったからだ。

夏焼さんと須賀屋が俺の所へ来た。

「たかっち!おはよう」

須賀屋がいつも通りな感じで挨拶した。

「お…おはよう」

俺は挨拶をした後、今しかないと思い

「夏焼さん、須賀屋さん去年の12月17日あんなことして、ごめんなさい」

俺は覚悟を決めて謝った。

「あ〜あれ?もういいよん!ねぇ〜りさ?」

「うん!大丈夫!!私もみやも怒ってないから」

2人は怒っていなかった。

「ゆ…許してくれる?」

「あったりまえじゃ〜ん!!ねぇりさ?」

「うん!」

俺は心の底から喜んだ。

「あれ!たかっち!愛しゃんと一緒じゃないの?」

「そういえば、今日は見てないな!」

俺は夏焼さんの事を考えていたので、愛と会っていた場所を通り過ぎていたことに気づかなかった。

「そうか!来週の月曜日になれば会えるからいいよん」

須賀屋は愛に会いたい感じだった。

「高岡くん、学校行こう!!」

夏焼さんが言った。

「そうだね!行こうか」

俺は3人で学校へ行った。
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