愛の贈り物
突然、シアタールームのドアが開いた。

「たかちゃん射たないで!!」

俺の前に仁王立ちして愛が言った。

「おま…なんでここに?」

俺は驚いた感じで言った。

「たかちゃん!!愛を射って!!お願い」

今まで聞いたことのない甘く切ない声だった。

俺はドキッとした。

愛の顔は真剣だった。

「何を言ってんだ!そこどけ!!」

俺は愛を払い除けた。

「あっ…」

その時、夏焼さんが後ろを振り向いた。

俺は夏焼さんの心に銃口を向け、引き金を引いた。
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