愛の贈り物
……今朝見た説明書には注意書きが書いてあった。

〜使用上の注意〜
・この商品の効き目は商品が届いた日の午前8時までとなってます。
・午前8時を過ぎて使用しても効果はありません。
・あなたが好きな女子に使用してください。好きでない女子に使用しても効果はありません。
・男子に使用しても効果はありません。

今の時間は午前7時45分。

今しかないと思った。

「な……夏焼さんにプレゼントがあるんだ」

「え!!プレゼント?」

夏焼さんが俺の方を見た。

「これ!」

カバンからプレゼントを出した。

「え?」

「じゃ〜ん!最中!し……親戚が美味しいって言って送って来たんだ」

「も……もなか??」

夏焼さんは困惑しながら言った。

「たかっち〜1個だけ?普通、箱でしょ!!」

「か……家族がほとんど食べたから、これしかないんだ!」


俺は嘘をついた。

「はい、最中!」

俺は夏焼さんに最中を渡そうとした時

「あ〜愛の好きな最中!」

と言って愛が最中を俺から取ろうとした。


俺はとっさに手を上げた。

その時、勢いあまって、最中が手からこぼれた。
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