愛の贈り物
「孝洋!!今すぐ、大前さんの家に行ってきなさい。大前さんのお母さんがあんたに話したいことがあるそうよ」

「…わかった」

俺は走って愛の家に行った。愛のことが気になっていた。


愛のことが…

俺の胸の中で

膨らんでいた。


ピンポーン

「はい?」

「あっ…高岡です。」

「孝洋くんね。今、玄関を開けるから、入って」

なんか元気がなさそうだった。

ガチャ

「どうぞ」

俺は愛の家に久しぶりに入った。去年の愛の誕生日以来だった。

「2階に来てくれる?」

そう言うと、愛のお母さんは2階に上がって行った。

俺は2階に上がった。

愛のお母さんはある部屋の前に立った。

「ここよ!」

そう言うと、部屋に入った。

俺もその部屋に入ろうとした時、ドアに木の板が貼られていた。木目に

『あいのへや』

とひらがなで書いてあった。


小学生の時、遠足で俺が愛にプレゼントしたものだった。


あの時、愛のやつむっちゃ喜んでいたな。

俺はあの時のことを思い出していた。

そして、俺は愛の部屋に入った。
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