愛の贈り物
ガタガタ

「あれ!?閉まってる」

「今日は定休日じゃない?」

俺は窓から店内を見た。

店内は真っ暗。電気が点いていなかった。

「高岡くん!今日は喫茶店休みって書いてある」

「え!本当に!!どこ?」

「この立て掛け板の後ろの紙に書いてあった。」

俺はとくちゃんが言った立て掛け板の後ろを見た。


喫茶店『愛』

開店時間 10:00
閉店時間 18:30

定休日 火曜日〜日曜日


「定休日が火曜日〜日曜日って……開いてる日が月曜日しかない!!」

「変わった店だね!」


俺はしかたなく、とくちゃんと約束したゲーセンに行った。そして、とくちゃんを駅まで送り、帰った。

次の日の放課後、りさこと一緒に帰ろとした。

「今日は、だめ。部活で忙しいの」

「そっか」

あっさりと断られた。

りさこが部活に言った後、俺が家に帰ろとした時、とくちゃんが教室に来た。

「高岡くん!今日もゲーセン行かない?」

「いいよ!!ちょうど行きたいと思ってたんだ」

本当は家に帰るつもりだったが、りさこに断られたので、とくちゃんと一緒にゲーセンに行くことにした。

「高岡くん?今日、なんかへんだよ?」

「そうかな?普通だよ」

俺はとくちゃんの身体を俺の方に寄せるようにして歩いてゲーセンに行った。
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