世界で一番ソラに恋した。

そんな感じで、収集もつかないまま、食べて飲んで歌って、騒いで、
サッカー部男子による某48人ユニットのダンスは爆笑だった。


「あー、喉痛い痛い。ねえ、ハチミツアイスでも頼もうか」
「いいね。いい加減お腹空いてきたかも」

ジュースの御代りに、廊下を出てまっすぐ直進する。

一番向こうのホールみたいに大きな場所に、ジュースをお代わりに向かうと、同じ制服の女の子たちもジュースを継いでいた。


「パーティールームでサッカー部が歌ってるって」
「えー。いいなあ。格好良いよね、あの人たち」

何故か私のことじゃないのにくすぐったい不思議な気分になる。


「でも、岳くんの前でサッカー部褒めたら駄目だよ」
「――そうね。今日は岳くんがいるだけ、うちらもラッキーよね」



――岳くん?

生徒会長もカラオケ来てるんだ。

ちょっと意外だった。


「奈菜、生徒会長も来てるって」
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