世界で一番ソラに恋した。
生徒会長が振り返るのと、ソラ君が気づくのがほぼ同時だったと思う。
「こいつ――?」
「――っつ」
ソラ君の顔が、途端に歪むのが分かった。
「え、武井さん、騙されてない? こんな愛――」
生徒会長が何かを言いかけた瞬間、動いたのは久保先輩だった。
きゃー!!
遠くで見ていた隣の女子二人が悲鳴を上げる。
落ちて割れたグラス。
殴られて倒れる生徒会長。
馬乗りになって久保先輩が更に殴ろうと右手を振りかざした。
「や、大和先輩?」
「てめえ、今、何を言おうとしたんだよ、屑!」
もう一回、殴ろうとした久保先輩に奈菜が後ろから腕と引きとめる。
ソラ君は、ただただ呆然とその場で
生徒会長を睨んでいる。
「奈菜、はっきりこいつに引導渡してやれよ。腹黒性悪野郎を好きになるかってな」
次の瞬間、馬乗りになって倒れている生徒会長に近づき、頭目掛けてソラ君が足を振りかざそうとした。
そらは、まるでサッカーボールを蹴ろうとするかのように、思い切り、
思い切り後ろへ足を助走をつけるように。
「こいつ――?」
「――っつ」
ソラ君の顔が、途端に歪むのが分かった。
「え、武井さん、騙されてない? こんな愛――」
生徒会長が何かを言いかけた瞬間、動いたのは久保先輩だった。
きゃー!!
遠くで見ていた隣の女子二人が悲鳴を上げる。
落ちて割れたグラス。
殴られて倒れる生徒会長。
馬乗りになって久保先輩が更に殴ろうと右手を振りかざした。
「や、大和先輩?」
「てめえ、今、何を言おうとしたんだよ、屑!」
もう一回、殴ろうとした久保先輩に奈菜が後ろから腕と引きとめる。
ソラ君は、ただただ呆然とその場で
生徒会長を睨んでいる。
「奈菜、はっきりこいつに引導渡してやれよ。腹黒性悪野郎を好きになるかってな」
次の瞬間、馬乗りになって倒れている生徒会長に近づき、頭目掛けてソラ君が足を振りかざそうとした。
そらは、まるでサッカーボールを蹴ろうとするかのように、思い切り、
思い切り後ろへ足を助走をつけるように。