世界で一番ソラに恋した。
「でも、生徒会長って同い年だよね?」
「ん。だから、母さんとその再婚相手の人は、同時に父さんの子を妊娠したらしいよ」
「がっ!?」
思わず、素っ頓狂な声が出てしまった。
「ぷ。分かる。俺も理解するのに三日ぐらいかかった」
「私、ちょっと理解したくないな。そんなの」
「でも、アイツの方が誕生日が三カ月早い。だから、父さんの財産は全部アイツが継ぐ、後も継ぐって、毎日のようにアイツと新しい母親が五月蠅くて五月蝿くて――家に居場所もなくて」
「後を継ぐ?」
「ん。家がちょっと、な」
「また秘密にする!」
これ以上、何を隠しちゃうって言うんだろう。
「えーっと、不動産? マンションとか数件持ってる感じ。で、地元の児童サッカーのスポンサーとかしてるから俺も小さい頃からサッカーしてて……」
「うん」
「サッカーは嫌いたくないけど、どうしよっかなって迷ってる感じ」