世界で一番ソラに恋した。
いくら温厚な私でもそれは流石にキレる。それは許せないぞ。
「いいじゃん。彼氏なんだからいつでも話せるだろ。ってか、これから定期的に連れてこいよ、分かったか」
むっかー。
なんでソラ君の前では尻尾を振る子犬みたいに愛きょうを振りまくのに、私にはそんなに横暴な態度なんだよ!
「受験生のくせに、さっさと自室で勉強してよね。私だってソラ君と話したいし、それに彼氏ってその」
彼氏って言葉にまだちょっと軽く違和感がある。
や、私は好きって言ったし、ソラ君は超好きッて言ってくれたけど。
灰人の隣のソラ君を見ると、ちょっと甘えた様な、寂しげな顔を見せた。
「彼氏じゃないの? 俺」