世界で一番ソラに恋した。

「ごめんさないね。できたわよ。カレー」



「またカレーだ」

奈菜のバイト先でも結局、食欲なんて湧かなかったのに奈菜と半分こずつ食べたのに、家でもカレー。

「嫌なら食べなくていいのよ」

「嫌とはいってないもん」

ソラ君の方を見たら、灰人に大盛りのカレーを貰って嬉しそうだった。


「俺、三食カレーでもいいぐらい、カレ―好きです」


「まあ、良かったわ」


ソラ君のはにかむ笑顔に、お母さんが少女の様に頬を染めた。

なんか、なんか、なんか！

私の好きな人を、家族が嫌うってのは嫌だけど、此処までウェルカムでちょっと複雑。


私だってもっとソラ君を独り占めしたいんだからね。

負けじとサラダを大盛りにして渡した。

「ソラ君、どうぞ」


「ありがとう。おおお、ポテトサラダに林檎が入ってる」