世界で一番ソラに恋した。


それからお母さんまで乱入して、四人でマリカーや人生ゲームを楽しんだ。

外は激しい雷雨で。

神様が子の家からソラ君を出すなって言っているようだった。

「明日も明後日も休みで良かったね。月曜行ったら――次は夏休みだ」


はしゃぎ疲れた灰人がリビングのソファで眠ると、母はタオルケットを被せて後片付けや明日の仕込むを始めた。

私が手伝おうとしたら意味深にウインクされて、ソラ君の方へ戻されてしまったから、二人でのんびり、お笑いのテレビを見る流れになった。



「明日も明後日ももしよかったら泊まって?」


明日、お父さんが帰って来ても、きっと灰人のテンションを見れば私の彼氏だなんて思わないだろうし。


「ん。あゆの家の家族の一員みたいでソレもいいな」
< 128 / 190 >

この作品をシェア

pagetop