世界で一番ソラに恋した。


「佐崎さんね。居たわよ。今はソラ君が高校生だから滅多に練習には顔を出さないみたいだけど、今度のお祭りの時には、御神輿をサッカーチームで担ぐから顔を出すんじゃないかしら」

「それ本当?」

「ええ。去年もいたわ。ソラ君はお母さん似ね。佐崎さんって狸みたいな体系だもの。ぷぷぷ」

「……お母さん、人の体系を笑わない」


私だって周りからチビチビ言われて笑われていたら、ショックだしね。

でも、そっか。

どうせ四人でお祭り行くんだし、ちびっこッ神輿は午前中だけだけどどうぜ来賓席とかでビールとか飲んでるよね。


逢えたら、いや、会えなくても探しだして、ソラ君を守れない親だと説教してやるんだからね。


ソファの上で丸まって眠るソラ君を見たら、胸が締めつけられた。
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