世界で一番ソラに恋した。
「はーい」
梯子をトントンと降りていたら、案の定、途中でつるっと上履きが滑った。
「ぎゃっ」
「ほら、ったく」
落ちそうになった私を、ソラ君が包み込むように受け止めてくれたから、私はソラ君の上に座るように落ちていく。
「少しは反省しろ」
「きゃー! ごめんなさい。頭は止めて、身長が止まっちゃう!」
頭をグリグリしてくるソラ君に、私は思わず頭を押さえて抵抗した。
結局暴れ回った私たちは、濡れた地面に倒れ込んだ。
すぐに起き上がってソラ君が私に手を差し出す。
見上げた空に、ソラ君の楽しそうな顔が重なって、両手を伸ばした。
届きたい。
ソラ君の全てに届きたかった。
「ソラ君、あのね」
「ん」
「昨日より、今日の方がソラ君の事が好きみたい」