世界で一番ソラに恋した。
「どこが幻滅するの?」
「え、あ、幻滅するも何も最初から俺、こんな駄目な奴だったか」
一人でしょんぼりしたり慌てたりするソラ君は可愛いのだけれど、
本当に私は分からない。
「私こそ、ソラ君のお父さんに殴りこみ行ってごめんね」
「いや、だから、俺がはっきりさせなきゃいけなかったのに、あゆにさせてしまってごめん。それに、――自分の親に気持ち悪いとか、汚いとか二度と会いたくないとか色々言って……あゆの家族とは正反対だし、俺性格悪いし――なんか、本当格好悪くてごめん」
髪の毛をクシャクシャと掻きながら。ソラ君は蒼くなったり無理に笑ったり。
でも、だからこそ、私は彼が好きなんだと思う。
「そんな事、ないよ、どんなソラ君でもちゃんと見たいし知りたいよ」