世界で一番ソラに恋した。
「……なんか、ただの反抗期だったみたいだし。まだ、ごちゃごちゃしてて、親父の事許せそうにないんだけど」
「うん。好きです。
それでも私は、ソラ君が大好きです」
その心の音が空に溶け込んで――
いつの間にか、ソラの色が心にぽとりと落ちてきて、
その色が心に染みて広がって行く。
お腹の音を隠してくれる優しいソラ君や、
屋上の改造を楽しそうにしてくれるソラ君、
キスして、抱き締めてくれる男らしいソラ君、
心の傷をみせてくれた、傷付いたソラ君。
ソラ君の色が心に染みて空色に染まっていく。
だから、私は毎日ドキドキできた。
あなたが、屋上で私の儀式を笑い飛ばしてくれたあの時から、
私の心の中のソラは広がっていった。