世界で一番ソラに恋した。


抱き締めてくらたソラ君からは、汗のにおいと、清潔そうなシャンプーの匂いがして、それがなんだか凄く好きでクンクンしていたら、真っ赤な顔でやめろって注意して来た。


頬をなぞって、睫毛を撫でて私の視界を奪うと再びキスが降ってくる。

小さい私は精一杯背筋を伸ばして、

大きなソラ君は、身体を丸く小さくして。






ドキドキと、ドキドキと、

二人の鼓動が重なる。


心に広がっていく澄みきった空のようなこの気持が、

これが恋なんだ。


私はソラ君が好きで好きで仕方ないんだ。



やっぱり。


限りなく空に近い場所で、

私は叫びたい。

ソラ君が好き。

空に届く様に、


これからも私は背が伸びるように空に叫ぶだろう。

貴方の心が一人で遠くに行かないようにと。


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