世界で一番ソラに恋した。
これは本当で、同じ中学の男子ならウチの弟がサッカー部のキャプテンになったし、色々可愛がっていたからなんか弟に後で遊んでたのばれたらいじられそうだし。
「えええ。奈菜、アンタが行けばあゆの気も変わるかもよ、来てよ」
「奈菜はバイトだって」
「サッカー部なら行ってみようかな」
「ほら、行かな――ええ!?」
「面白い人がいるのよね。その人も来てくれないかな。いや、向こうから来るかな?」
ふふんと奈菜は妖しい笑みを浮かべる。
「奈菜~~」
「あゆも行くってさ」
奈菜はにやりと笑うと、三人とハイタッチしてしまった。
しまった。味方が居ない。
奈菜は、そーゆー騒ぐ遊びには参加しないと思ってたのに。
「決まりね。よーしじゃあ、二人もグループに招待するからね」
お弁当を広げようとしないで、スマホを操作するとすぐに奈菜と私に招待通知がきた。
奈菜がメンバーになった途端、サッカー部の男の子達が我先にとスタンプを押して、――同じクラスなのに離れた場所から小さな歓声が聞こえた。
どさくさにまぎれて私もメンバーに入ったけど、オマケ感が半端ないぞ。