世界で一番ソラに恋した。
本当にギリギリまでいるみたいで、ソラ君のカバンの中には漫画やお菓子、ゲームに携帯の充電器まで完備していた。
「テスト勉強も此処でするの?」
「ん。俺、古文がどうしても理解できなくてさ」
「ふうん。確かに友達と勉強しても集中できないから此処なら良いね」
「じゃあ、一緒にしよう?」
ソラ君はせっかくの秘密の場所での共犯者である私にそうねだるように尋ねた。
まるで一人でいるのが嫌だと叫ぶみたいに。
「うーーん。毎日は無理だけど、私も御一緒させていただこうかな」
「是非是非。頑張ろうな」
嬉しそうにも笑えるのだと、ちょっぴり安堵したのは内緒。