世界で一番ソラに恋した。


ソラ君の笑顔も見れないし、自習なのに教科書やプリントの文字が全然頭に入って来なくて――苦痛の一時間だった。

顔を上げていないのに、見られている気がしたのはきっと自意識過剰だったに違いない。


恥ずかしくて、ノートの上に置いた両手がノートをしなしなにふやかしていく。


なんで動悸が収まらないんだろう。

ソラ君は、私の苦手な長身の男の子なのに。
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