世界で一番ソラに恋した。
ずっと、ずっと、
一度でも気になりだしたら、止まらなくなるんだよ。
白く透き通るような、掴めないソラ君の心、一度気になりだしたら、止まらなくなるんだよ。
なんで家に帰らずにふらふらしてるんだろう、とか。
なんで岳君にあんな冷たい目をできたんだろうとか、
――サッカー部、だいぶ前から行ってないのは辞めてるのかな?とか。
でも、何処から聞いて良いのか、飲み込めば良いのかって言うと、
全部、全部、まだ内緒。
言ってしまえば、ソラ君がそのまま、真っ白な空に消えて行ってしまうような気がする。
飲み込む言葉は、自分の為? 相手の為?
――知りたいけれど、嫌われたくないから?
私の心は、ソラ君や、このソラみたいに綺麗な一色でできていない。
マーブル状に絡みあった様々な感情が、私の頭を押さえつけて私も身長が止まるのが怖くて逆らえない感じ。
本当は、知りたいんだよ、みんな。
でも飲み込む。