世界で一番ソラに恋した。
「あゆが男を連れてきた!」
「オーマイガー! 赤飯デカレースルカ!?」
奈菜のバイト先に行くと散々だった。
ニヤニヤする奈菜に、本当に立体か、CGじゃないのか確認する店長。
笑いを堪えて後ろを向くソラ君。
カオスだ。カオス、インザ、カレーだ。
「ソラ君、やっぱ違う場所でご飯食べよう」
「あはは。ごめんごめん、冗談よ。入ってよ」
「大事ナ売上、行カナイデ」
「売上じゃなくてお客!」
「あっは。まじ無理。面白すぎ。お客目の前にして売り上げって」
「もー! ソラ君まで」
ひとしきり三人が意気投合して会話が弾みまくってしまった後に、カレーとナンが出てきた。
「奈菜ってもっとクールな感じかと思ったけど、あゆと居る時はあんな感じ?」
「うん。美人で格好良いけど、お茶目なんだよ」
「ふぅうん、ってか。これ、超うめー! バターの味が強くて甘い」
ソラ君はさっきから、子供の様に色んな事に興味深々で、ナンにも大喜びだ。