世界で一番ソラに恋した。
手を振って別れた奈菜はそのまま靴箱へ、私は階段を上って屋上へ向かう。
「おい、佐崎は教室にまだ残っているか」
「あいつならもう帰りましたー」
「くそ。本気で部活辞めるつもりか!」
廊下でウチのクラスのサッカー部の人たちが話出したので、そっとトイレの物陰から隠れて様子を伺う。
秘密への入り口は、見られたくないんだもん。
「部長、あいつ最近、ますます変なんですよ」
「……それは俺も分かっている」
「昼休みも、ずっとヘッドフォンで音楽聴いてて、俺らの話にただ一緒に笑うだけなんです」
「今日、部活の後に行ってみるか」
「や、それは」
ごにょごにょとはっきりしない会話に、思わず首を傾げる。
サッカー部って、部長さんが熱血でイケメンで、皆が昨日騒いでいた気がする。
ささき……。佐崎ってだれだっけ?
ウチのクラスに佐崎っていたかな。
廊下で話していたサッカー部が、渡り廊下へ移動を始めたので、やっと私は階段を駆け上がれる。
「おい、佐崎は教室にまだ残っているか」
「あいつならもう帰りましたー」
「くそ。本気で部活辞めるつもりか!」
廊下でウチのクラスのサッカー部の人たちが話出したので、そっとトイレの物陰から隠れて様子を伺う。
秘密への入り口は、見られたくないんだもん。
「部長、あいつ最近、ますます変なんですよ」
「……それは俺も分かっている」
「昼休みも、ずっとヘッドフォンで音楽聴いてて、俺らの話にただ一緒に笑うだけなんです」
「今日、部活の後に行ってみるか」
「や、それは」
ごにょごにょとはっきりしない会話に、思わず首を傾げる。
サッカー部って、部長さんが熱血でイケメンで、皆が昨日騒いでいた気がする。
ささき……。佐崎ってだれだっけ?
ウチのクラスに佐崎っていたかな。
廊下で話していたサッカー部が、渡り廊下へ移動を始めたので、やっと私は階段を駆け上がれる。