世界で一番ソラに恋した。
お風呂に入って少し落ち着いてから、今日勉強したノートを捲った。
ソラくんは字さえ綺麗な人だから。
『あゆ、起きてる?』
ノートを閉じて、丁度携帯を触った瞬間だった。
一番最初に飛び込んできたのは、ソラくんからのメッセージだ。
「起きてるよっと」
口に出しながら文を打つ程度には動揺していた。
今日は、何も連絡して来ないと思っていたから。
送信してすぐに、ベットに飛び込むと、また携帯が震えた。
今度はメッセージでは無くて――電話だった。
「はい?」
『あゆって身長気にしてたから早く寝るかと思ってた』
「もちろん、もうベットの中ですよ」
『やっぱり』
電話越しに爆笑されて、拍子抜けしてしまう。
何を話せばいいというのか。
「どうしたの? 電話なんて珍しいね」
今日の事が聞けなくて、話題を探そうとキョロキョロした時だった。
『あのさ、ノート間違えて持って帰ってる』
「え?」
飛び起きてカバンをひっくり返すと、学校の購買で買ったんだろう同じノートが出てきた。
「あったよ!」