世界で一番ソラに恋した。
『だよなー。あした一限目に当たる予定なんだよ、俺。で、今からファミレスでやろーかと思ったらねーんだよ。問題ってなんだっけ?』

「写メで良いなら問題送るよー。でも、制服でこの時間にファミレスって補導されちゃうよ」

24時間空いてるファミレスは、此処から一番近くて駅の所だから、私と分かれてすぐにそこに向かったんだと思うけど、カレーもナンもいっぱいお代わりしたのに、何で家に帰らないんだろう。

『大丈夫。一回着替えに戻ってるから』


何で一回、家に戻ったのなら出てくる必要があるの?

心に疑問がじわじわと広がっていく。

止まらない。


「ソラ君、私ね」

でも、これだけは言っておきたい。


「ソラ君が話したくないことは聞きたくないけど、言いたくなったら全力で聞く。だから、大丈夫だよ。私、何も今日は覚えてないよ」

わざわざメールでも良かったのに電話してきたのって、きっと不安だったんだよね。
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