世界で一番ソラに恋した。
『花火大会、楽しみにしてる』
「身長が無いから――浴衣が合わないかもしれないし売ってないかもしれないけどね」
あああ。着付けも誰にして貰おうかな。
お母さん、できるんだっけ?
『そこまで考えてくれてる辺り――本当に何でも一生懸命だよな、あゆって』
なんか、ちょっとさっきから、ソラ君の言葉にほっぺが熱いんですけど。
この人、結構大胆なことばかり言ってるよね?
ちょいちょい、私をからかってるような台詞吐くよね。
でも真っ直ぐだから――それが嘘とか駆け引きとかに思えない。
ソラ君はきっと、照れずにそんなことを言える当たり、綺麗な心を持ってるんだろうなって思う。
今は、隠れてるんだろうけど。
「私も、ソラ君の私服楽しみにしーよっと」
『げ。無駄にプレッシャーかけやがって』
それから、――日付が変わるまでずっと電話していた。
私から切る気もちが湧かなくて。
良く寝なければ身長が伸びないって思ってて、早く寝ることが義務だった私的には――ちょっとだけ解放された気分だ。