世界で一番ソラに恋した。

あんなに、一緒に青空の下、勉強したのに、からかうにしても酷過ぎる。


日焼けが怖いからって日傘を差してまで――あそこで勉強したのは、ソラ君が勉強を教えてくれたからなのに。

テスト一日目が終了して、そっこうでおまじないを屋上でしてから、私は逃げた。



屋上にソラ君が来る前に逃げた。

そんな事って、あのバレた日以降、ずっと一緒にいたからちょっとだけ寂しかったけれど、


次の日のテスト勉強もしていし、――色々と心が複雑だったのでそうしてみた。


寝不足から来る苛々だったかもしれないけれど、ちょっとした、私とソラ君の初めての喧嘩だった。
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