世界で一番ソラに恋した。


「は?」

「嬉しかったのに、でも何も言ってくれないソラ君が遠くに感じて嬉しくなくて、いっぱい酷い言葉言って逃げて来ちゃった。嫌われた。でも、言葉が欲しかった」

「んんんん? 待って。支離滅裂すぎるぞ。一から話して。ってか、中入って」

案内されて奈菜の家に入った。
仏壇に飾られた奈菜のお父さんにお辞儀して、仕事でお母さんは帰っていなかったからか、
奈菜はリビングでお菓子を食べながらテレビを見つつ勉強をしていたらしい。

ソファに座ると、食べかけのお菓子を差し出してくれた。

「まずね、話を聞く前に、質問するけどさ」

「うん」

ティッシュを一枚受け取ると、鼻を噛みながら頷く。

「あんたとソラは、実はもう付き合ってる?」
「えええ!? なんで? 違うよ!?」

「……最近、仲良すぎだし、ソラが授業中、あゆばっか見てたからさ」
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