世界で一番ソラに恋した。
ばっさり、そして、ぐさりと私の胸に突き刺さるのは、
私が少しだけそう思っていて――奈菜ならそう言ってくれるかなって思ってたからかもしれない。

「じゃ、じゃあ、今から電話するから隣にいてよ」

「は? やだよ。二人の問題に私が絡んでもろくな事ない。連れションより面倒くさい」

「ツレ……凄い言葉使わないでよ」


そうだよ。奈菜に甘え過ぎてたら、自分の行動や言葉に責任もてなくなっちゃう。

それに、今、電話してソラ君が秘密を教えてくれても

奈菜にも聞こえたら、私がばらした様なものだし。


「うひゃ!」


画面を睨んでいたら、突然――ソラ君の名前が画面に表示された。


メールだ。


よく見ると、グループラインの招待だった。


「やった。先輩もいる、このメンバーは花火に行く四人じゃん」

「奈菜。こんな事があった後にグループライン招待なんて、ソラ君ったら無神経すぎるでしょ!?」

「あ、ソラが画像送信してきたよ」

ますますソラ君の言動が分からず、携帯を持つ手が震えてしまったけれど、
送られてきた画像はますますソラ君が分からなくなるものだった。


「甚平だ。甚平と男物の浴衣だよね、これ」
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