世界で一番ソラに恋した。
グループラインではなく、ソラ君とのメッセージやりとりに切り替えて、メッセージを送った。


『怖いって一番、言いたくない感情を教えてくれてありがとう。私ね、嫌いになんかなれないと思うよ。たとえなりたくても、ね』

笑顔のスタンプを送って、それだけを伝えるとまたグループラインへ戻った。

こっちは通知が完全に止まってしまっている。

嫌いになんてなれないよ。

なれていたら、こんなに胸がドキドキしたり、怒ったり、涙が出たりしない。


だから、私は自分のズルい場所は、謝らない。


先に私の心に侵入してきたのはソラくんなんだもん。


すると、ワンコールで電話が鳴った。


でも、相手はソラ君ではなくて。

今、グループラインでちょっとだ会話していた久保先輩だった。
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