甘く大切な君だけの王子でいたい
「柚子・・・・・・」
「離して・・・・」
「勝手にしろ、涼はおいていけよ」
「・・・・・若いナースとお幸せに」
私には家族は・・・
「待てよ、そのナースとはなんなんだ?」
涙を流しながら、「そこの新人ナースに聞いたら?」
ドキッとし考えこんでいたら
「深山先生は私が貰うから、柚子先輩なんて消えてしまえ」と思いっきり突き飛ばした。
一歩、二歩と後ろによろけ階段から後ろ向きに転げ落ちた
『これで終わり、もう二度と会わないから』
階段を勢いよく転げ落ちた
「いい気味、深山先生行きましょ?」
「柚子は?」
「帰りましたよ」
階段の下から悲鳴が聞こえた
ざわざわと医師の指示している声が
胸騒ぎした蓮階段をおり
血の海に横たわる柚子を見た
「柚子・・・・」
血の気のない顔に
「深山、オペ」
急いで・・・・
何がどうなっている?
柚子を助けないと
俺の柚子を・・・・