甘く大切な君だけの王子でいたい
でも、布団がないんです。私が一番幸せ感じる布団が・・・
「柚子、悲しそうな顔して何か不満あるのか?」
「私どこで眠るの?リビングのソファ?」
笑いながら蓮は
「俺ほとんど夜勤でいないし、帰るのが面倒だし病院の仮眠室で充分だし、俺の部屋のベッドを使っていいから」
私ここでも一人ぼっちって悲しくて泣いてしまいました。
クン・・・ウゥ・・・
「一人ぼっちはやだ、寂しいよ」
やっぱりこの辺はお子ちゃまだ
愛情不足なのに、俺悪魔だ。
「明日のお昼頃、急患なければ帰るから今日はごめん」
頭をなでなでされた。
「帰る頃、メールするから」と
優しくキスをした。
ごめん、柚子
俺だって一緒にいたい
しかし・・・この仕事も好きなんだ
行ってくる 後ろ髪引かれるってこういう事なのか?
あいつらが彼女とのデートで呼び出しがかかった時ってこうなんだ
これから柚子が俺の意識の中で
埋もれるんだろうな?それはそれで楽しいのかもな。