甘く大切な君だけの王子でいたい
柚子恋し病が今日はできないって イライラしながら柚子に連絡したが 応答なかった。
何日もそういう状態が続き
8月も終わろうとしていた。
「柚子・・・・・俺の柚子どこに行った、怒らない?怒る資格もまるでない俺の元に戻って欲しい、柚子がいなくては、・・・・」
「あぁ、美山さん見る影まるでなし、柚子も柚子でな、似たもの同士か」
「もうすぐ学校もはじまるのに、今のままでは、辞めないといけないですね、食事くらい出来れば」
「今の笹野見て見破ればいいが、僕たちでも最初わからなかったから」
「愛の力は強しならな」
「柚子を知ってるのか?どこにいる?」
「どこったてな、この院内だよな?」
「美山さん実習は、外科外したから、今の笹野は酷すぎるから」
「じゃあ・・・・・」
「柚子はどこだ?」
指指す方に目をやれば、ネームプレイト『笹野 柚子』
鬼の目に涙、人目も気にせず涙が頬を伝い落ちていた。
ドアをノックした
中に入った
そこには、見る影もない柚子が横っていた。
手を握り
「柚子、ごめん、俺が悪かった。柚子と花火見たかったけど、俺が幹太に自慢したのが悪かった。」
「蓮さん・・・・・」
「ん?柚子、ごめんな?」
微笑んでまた目を閉じた。柚子の目からも涙が頬を伝った。