甘く大切な君だけの王子でいたい

今内科での実習

ベットメーキングしたり、朝の検温なり、看護師さん達の足手まといにならないように・・・
看護師さんでも一人につききりは無理
内科には徘徊するご年配の方もいた
ここと言わんばかりに、実習生に振り分けた。

「笹野さんには・・・ん?同じ苗字だけど?親戚ですか?」

「私には、親いないから違うと思います」

「笹野 依子さんをお願いするね」

病室に連れて行かれ

私の顔見るなり「優里ちゃん」って
抱きついて来た。

「この子は、笹野柚子さんです。優里ちゃんではないですよ」

優里ちゃんって譲らないから
「いいですよ、優里ちゃんで」

下手に刺激しても行けないし
安易に考えていた。



優里ちゃん

優里ちゃんって


優里ちゃんって誰なんだろ?
自分にそっくりな人この世に3人いるとは、言うけどそうなのかな?


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