甘く大切な君だけの王子でいたい


依子さんと院内を散歩してたら


疾風のように

「柚子、会いたかった」って白衣をはためかせてやって来た

「美山先生、仕事中です。私も仕事中」

「あぁ、最近の柚子は冷たい 夜はもえるのにな?」

「優里ちゃんをいじめるな、優里ちゃんは、あの男の子供生むな」

「ん?柚子だろ?」

「ん、帰って話すね」

「依子さん行きましょ?」



調子狂うよ、柚子


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