彼女がメガネをはずしたら
なんなのこの人たち!
失礼にもほどがあるよ!
「ちょっと」
そのときだった。
「少し静かにしてくれる?
それとこの子、昭和女じゃないから。
及川美代っていう、ちゃんとした名前があるの」
女神降臨。
普段はそっけないときもあるけど、いざというときはこうしてあたしをかばってくれる。
男2人の視線があたしから愛音にうつる。
「君・・・・・・寿愛音?」
そのとき、茶髪頭が驚いたようにそう口にした。
「そうだけど。だったらなに」
冷たく言い返す愛音。
「へえ、初めて見た。すげえ美人」
「だれ?」