彼女がメガネをはずしたら
「うっぜ~」
2年生になり、初めてのお昼休み。
あたしはお弁当の中にあるハンバーグを乱暴に口へと放り込む。
屋上で食べているから、涼しいくらいの風が心地いい。
「ちょっと、顔がすごいことになってるよ。鬼ばばあみたい」
目の前で同じようにお弁当を食べていた愛音が言った。
鬼ばばあみたいって・・・
そりゃあ鬼ばばあみたいにもなるよ。
「だってさあ~愛音、あの茶髪男と速水、めちゃくちゃあたしをバカにしたんだよ!?」
しかも学校一美人の愛音と比較しやがった。
ブスッと二つ目のおかずに勢いよく箸をさす。