彼女がメガネをはずしたら
「ふわあ~・・・」
昨夜、あんなめんどくさいことがあったから超絶眠い。
そんな中、学校までの道のりを歩いていたときだった。
ーポカリ。
「あいたっ」
突然、背後から頭を叩かれる。
振り返ると、唯一の学校のお友達、寿愛音(ことぶきあいね)が立っていた。
「あ、おはよー愛音」
愛音は学校一の美少女。
ふわふわさらさらの茶色いロングな髪に、制服から伸びるスラッとした色白の手足。
当然、男子からの人気もあつい。
そんな彼女が・・・
仁王立ちでこっちを睨んでいる。
手には一束の新聞紙が握られていたので、大体の想像はついてしまった。
グシャグシャになった新聞紙には、大きな見出し。
『幾多の男、謎の重症』