彼女がメガネをはずしたら
「その昭和じみた女にしとけ。無難だぞ」
「そんな冷たいこと言うなよー舜。オレと愛音ちゃんが付き合えるように協力してくれよ」
「無理。つーか協力してほしいのはこっちだから」
「は?」
オレはクッション代わりに敷いてた新聞紙を理人へと放り投げた。
ーパシ。
それを受け取る理人。
「なんだよ、この新聞。今朝の?」
「そう。ちょっと見てみ」
オレの言葉に、理人はガサリと新聞紙を広げる。
そこには・・・
『幾多の男、謎の重症』
そんな文字が並んでいるはずだ。