彼女がメガネをはずしたら
「ちょっとこれ!美代、あんたの仕業でしょ」
バシッと、乱暴に手渡される新聞紙。
ガサリと広げてみると、先ほど目にした大きな見出しの字に、そこにはそのページを占める大きな写真。
見覚えのある何十人もの男が地面に倒れている写真だった。
「え~すごい!昨日の夜のことなのに、もう今朝の新聞に報道されてるんだ!?」
興奮気味にその写真を見ていると、
「あんたバカなの!?」
ーポカリ
「あいた」
またしても頭を叩かれた。
寝不足なんだから、頭を二回も狙うのはやめてほしいよ。
「愛音ってば、昨日たたかった男より強いんじゃないの?」
「つまらない冗談はいいから!
それよりどうすんの?こんなおっきく記事になんてされちゃってさ!
あんた正体ばれるとまずいんでしょ?」
ん~、
確かにまずいんだけどね。でも・・・