彼女がメガネをはずしたら



愛音と他愛もない話をしていると、あっという間に学校に到着した。


「私たちも2年生だね」


愛音のそんな言葉を聞きながら周りをみると、学校はいつもよりにぎやか。


そんなことを思うのは当たり前で、今日は始業式&入学式だ。


「そういえば今日って始業式の後に入学式もあるんだよね!新入生って、もういるのかなあ?」


自分にも今日、後輩ができるのだと思うとワクワクする。


「入学式は午後だから、新入生もそれに合わせて来るんじゃない?まだいないと思うよ」


愛音の返答に、あたしはがっくりと肩を落とした。


「新入生の子たち、愛音見たら超~びっくりするだろうね」


「はあ?なんでよ」


「だって愛音、美人じゃん」


「別にそんなことないよ。私より可愛い子、けっこういるよ」


うわあ~、でた。
いつも1日3人くらいから告白されてたくせに。


「ていうか、私よりもあんたのほうが新入生から注目あびるんじゃない?」


「え?なんで?」


今度はあたしのほうが逆に聞き返す。


「あんたのその昭和的な格好のほうが、よっぽど目立つと思うけど」


失礼な!






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