嫉妬深い狼と同棲生活?!
「っ……け、圭斗…?!んっ……!」
それに驚いているユカリは
途切れ途切れに俺の名前を呼びながら
手を突っぱねて、体を離そうとする。
───でも、それは俺が許さない。
そのまましばらく
自分の好き勝手に口付けた後
ユカリの力が入らなくなったのを見計らって、唇を離した。
「っ、はぁ……な、何…?」
「何じゃねぇよ…っ!
何だよあの電話?!誰だよ?!」
「え?電話…?」
「そうだよ!!
っ…好きだなんて言いやがって…!」
浮気してんのか?!と
俺が感情を露わにしながら
ユカリに問い詰めると
ユカリは1度ポカンとしてから
小さく笑う。
…何がおかしいんだよ…っ!
「おい、何で笑ってんだよ!!」
「ふふっ、だって。
圭斗が誤解してヤキモチ妬いてるから。」
「何っ……って、え?」
───誤解?
俺はその言葉に
今度はこっちがポカンとして、
俺はユカリを静かに見下ろした。
…誤解…って……