嫉妬深い狼と同棲生活?!
「………え…?」
-----突然
状況に混乱していた頭の中が
動きを止めて、静かになった。
そして小さく
濱崎さんの言葉が繰り返される。
『----------俺、ユカリが好きだよ。』
---ドクン…
心臓の音が
深く、大きく鳴った。
それをきっかけに
体が震えるほどの激しい高鳴りを始める---。
「言っておくけど
妹として…なんて可愛い愛じゃないよ。」
濱崎さんがそう私に告げる。
(妹じゃなく…本気、で…?)
静かな部屋で
激しく鳴る心臓の音は
きっと濱崎さんに聞こえている。
重ねられた手からも
私の震えは伝わってしまっているだろう…。
「…は、ま崎…さん…。」
私も好きです
そう言葉に出そうとしても
至近距離の緊張と
震える体から
声が出てこない…。
(こんなの…本当に、現実なの…?)
夢を見ているんじゃないかと
私の胸はドキドキが止まらなくて。
本当にこんな日が来るなんて
思いもよらなかった。
濱崎さんの真剣で熱い視線に応えるように
私も瞳を見つめ返す。
そんな私に濱崎さんは
フッと微笑んで
「……ユカリの気持ちなんて、とっくに前から知ってるよ。」
そう言った。
---ドキッ
え?と心の中で呟けば
顔にも出てしまったらしく
濱崎さんが色っぽく笑う。
「-----ユカリも、俺のこと好きだろ?」
そう言って重ねた手を
指を絡めて繋がれ
私の心は完全に彼に捕らわれしまった。