嫉妬深い狼と同棲生活?!





朝登校すれば
いつもと同じように私より先に登校していたハタ。


パチッと目があって
少しギョッとする。






「お、おはよ…。」

「おー、ユカリおはよ。」






(あ…。)





いつも通りのハタだ。

昨日や一昨日とは違う
普通のハタに戻っていた。


朝にまだ昨日の宿題が終わっていないと
私の写メを見ながら必死に写していた。






「ユカリ手伝ってぇやー。
ホームルームまでに間に合わへん!」

「昨日終わらせなかったの?」

「昨日やる気あったんやで?
でもな、眠くて寝てしもーた。」





と可愛くてへっと舌を出しながら説明するハタ。

そんな可愛い顔しても先生許してくれないよ。




仕方ないなぁと言いながら
ハタからプリントを受け取って、手伝ってあげる。

本当はハタのためにならないから
しない方がいいんだけど。



こんなことよくあったから
仕方ないと思っている。







「…最近ごめんな、態度冷たかったやろ。」

「え。」





-------ギクッ





思ってもない言葉に私は一瞬固まる。

まさか本題に自分から触れてくるとは思ってなかった。






「ちょいと気にかかることあって。
…それ考えてたら気分落ちてしもうてな。」






心配かけへんように男子の方にいることにしてたんやけど

余計に心配かけてしもうたやろ、ごめんな。




とハタ。


事情を教えてもらい
全てにホッとした。


喧嘩とかじゃなくて良かった…。






「ううん。大丈夫だよ。」

「そか。ありがとう。
…げ、先生来てしもーた!急がんと!」





そう言ってハイスピードで宿題を進めていく。

私も素早く書いて丸付けをして
ハタにプリントを渡す。





「セーフ!!
…ふぅ、ありがとうなユカリ。」

「どういたしまして。」



「秦山、ユカリ、おはよ!」

「おー小林おはよ。」

「さっちゃんおはよ。」






さっちゃんがちょうど登校してきて
ハタと3人のメンバーがまた復活した。







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