嫉妬深い狼と同棲生活?!






「ん〜…!眠い!ホンマ眠い!!」

「本当…朝4時起き早起き辛いよね。」





そして集合場所に到着。

ハタ達と合流して
3人共欠伸をしながらお互いの顔を見る。


さっちゃんはやはりプロフェッショナルなだけあって
メイクやら髪型やら、完璧です。






「後でユカリにもヘアアレンジやってあげる。」

「やったー!ありがとう!」

「ふぁ…!ん、もう点呼取り終わったみたいやで。」





ほな出発やなぁ、とハタが言う。


私たちの行き先は沖縄。
修学旅行定番コース。

飛行機で2時間かけて向かう。






「席は出席番号順…ってことはさっちゃんと隣だ!」

「お前らズルいわぁ。
まぁ俺の隣早川さんやからええけど。」






---早川(はやかわ)さん。
同じクラスの女の子で
学年の中でも可愛いと有名。
男子からもモテモテで
優しくて成績も優秀という完璧少女。






「秦山、早川さんに迷惑かけちゃダメだからね。」

「かけませんー。俺はお前らと違ってしっかり者やもん。」

「いやいや私たちの方がしっかりしてるし!」





とさっちゃんがハタといじりあってると
私たちのクラスが動き出して
搭乗口へと向かう。


あぁいよいよだー!とるんるんで向かう。






「ユカリ、はしゃぐのも良えけど
転ばんようにな。」







さっちゃんとやり取りしている間に
私が浮き足立っているのを見兼ねて
ハタが注意を促してくれる。


その間もさっちゃんとハタは楽しそうにお互いに言い合いながら笑っていて

私はその様子をチラッと見ながら
内心ホッとする。





(この行事でさっちゃんが他の人と付き合っちゃわないように…ハタ、頑張れ!)





そのままさっちゃんの心を掴んでって!
と私は心でハタを全力で応援していた。







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