マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
自分の顔はかなり呆けていることだろう。
嬉しい。
かなり、嬉しい。
「君は、自身の情熱を楽団員に認めさせる事
が出来たんだ。」(仏)
「…はい。」(仏)
「胸を張って良い。」(仏)
「はい。」(仏)
「また仕事がしたいと思ってもらえるなんて
指揮者冥利に尽きると思わないかい?」(仏)
……嘘みたいだな。
リハーサルの段階では、指揮者なんて辞めてしまいたいなんて言ってたのに。
「実は、私が君を初めて知ったのは、ベルギ
ーの音楽祭でのデビューなんだ。」(仏)
「えっ?」(仏)
いきなりでビックリした。
確かにその音楽祭では、コンクール優勝者として出演させてもらったけれど。
昔の事なのに、よくご存じだな。
「バルザス国際コンクール優勝者の日本人と
聞いてて、どんな若者かと。
たまたまだったんだけれどね。」(仏)
嬉しい。
かなり、嬉しい。
「君は、自身の情熱を楽団員に認めさせる事
が出来たんだ。」(仏)
「…はい。」(仏)
「胸を張って良い。」(仏)
「はい。」(仏)
「また仕事がしたいと思ってもらえるなんて
指揮者冥利に尽きると思わないかい?」(仏)
……嘘みたいだな。
リハーサルの段階では、指揮者なんて辞めてしまいたいなんて言ってたのに。
「実は、私が君を初めて知ったのは、ベルギ
ーの音楽祭でのデビューなんだ。」(仏)
「えっ?」(仏)
いきなりでビックリした。
確かにその音楽祭では、コンクール優勝者として出演させてもらったけれど。
昔の事なのに、よくご存じだな。
「バルザス国際コンクール優勝者の日本人と
聞いてて、どんな若者かと。
たまたまだったんだけれどね。」(仏)