マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
7 人生の扉
「梁瀬さん、なんて、何だかよそよそしくな
い?下の名前で呼んでみてよ。」
はあ?
唐突に何を言い出すのか。
ホント寝言は寝てから言って欲しい。この前も言ったけれど。
「何ですか。急に。」
灰谷先生宛にメールを送らなくてはならないのを、忘れていた。ラジオの収録日が、都合が悪くなったので日を改めて欲しいと、放送局から連絡があったんだった。
「べ、べべ別に、意味はないんだけど、僕は
名前で呼んでるのに、奏ちゃんは名字って堅
苦しいかなって思って。」
机の上に指でのの字を書き始めた。
……こわ。何?何なの?
灰谷先生アナログだから、メール気付いてくれるかどうか。念の為に奥様にも連絡とっておこう。
「梁瀬さん、準備忘れ物ないですか?シャツ
のボタン、とれかかってたんじゃなかったん
でしたっけ?私そういうの出来ませんからね
。」
「言ってる尻から!ちょっと、僕の下の名前
って、知ってるよね?」
い?下の名前で呼んでみてよ。」
はあ?
唐突に何を言い出すのか。
ホント寝言は寝てから言って欲しい。この前も言ったけれど。
「何ですか。急に。」
灰谷先生宛にメールを送らなくてはならないのを、忘れていた。ラジオの収録日が、都合が悪くなったので日を改めて欲しいと、放送局から連絡があったんだった。
「べ、べべ別に、意味はないんだけど、僕は
名前で呼んでるのに、奏ちゃんは名字って堅
苦しいかなって思って。」
机の上に指でのの字を書き始めた。
……こわ。何?何なの?
灰谷先生アナログだから、メール気付いてくれるかどうか。念の為に奥様にも連絡とっておこう。
「梁瀬さん、準備忘れ物ないですか?シャツ
のボタン、とれかかってたんじゃなかったん
でしたっけ?私そういうの出来ませんからね
。」
「言ってる尻から!ちょっと、僕の下の名前
って、知ってるよね?」