マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「お誕生日おめでと。」
シモーヌのアパルトマンに遊びに行ってた奏ちゃんを迎えに行った帰り道だった。
奏ちゃんの誕生日が近いという情報をシモーヌからもらって、そのプレゼントも一緒に選んでもらって、そしてそのプレゼントを渡して。
「奏ちゃん、…好きです。君が好き。
この気持ちも受け取って、…欲しい。」
一世一代の告白の勢いだった。
僕を特別な存在として見て欲しい。
ただの仕事上の繋がりしか無いなんて、もう我慢できなかった。
見れば奏ちゃんは、涙を押しこらえたぐちゃぐちゃの顔をしていて、その顔のまま抱きついてきた。僕の胸に。
プレゼントなんて物で釣る、みたいな感じがして僕はあまり好きではなかったけれど、こうやって涙を浮かべて感動してもらえるのなら、悪くもないと思った。
飛び込んで来た彼女の体温や鼓動、息づかいが
自分の腕の中から直に感じられるのが、凄く、凄く、嬉しくて。
サラサラの髪から覗く耳が、貝殻みたいに白くて綺麗で、背は高めの方だとは思っていたが、腕の中に収めた限りでは凄く華奢だったんだなとか、香水とはまた違う良い香りが鼻をくすぐって、暫く離れたくないなとか思ってたら、気づけば唇が重なっていた。
僕の気持ちが受け入れて貰えた瞬間だ、そう思えた。
その後は推して知るべしで、流れのままに朝チュンを迎えていたわけだけれど。
シモーヌのアパルトマンに遊びに行ってた奏ちゃんを迎えに行った帰り道だった。
奏ちゃんの誕生日が近いという情報をシモーヌからもらって、そのプレゼントも一緒に選んでもらって、そしてそのプレゼントを渡して。
「奏ちゃん、…好きです。君が好き。
この気持ちも受け取って、…欲しい。」
一世一代の告白の勢いだった。
僕を特別な存在として見て欲しい。
ただの仕事上の繋がりしか無いなんて、もう我慢できなかった。
見れば奏ちゃんは、涙を押しこらえたぐちゃぐちゃの顔をしていて、その顔のまま抱きついてきた。僕の胸に。
プレゼントなんて物で釣る、みたいな感じがして僕はあまり好きではなかったけれど、こうやって涙を浮かべて感動してもらえるのなら、悪くもないと思った。
飛び込んで来た彼女の体温や鼓動、息づかいが
自分の腕の中から直に感じられるのが、凄く、凄く、嬉しくて。
サラサラの髪から覗く耳が、貝殻みたいに白くて綺麗で、背は高めの方だとは思っていたが、腕の中に収めた限りでは凄く華奢だったんだなとか、香水とはまた違う良い香りが鼻をくすぐって、暫く離れたくないなとか思ってたら、気づけば唇が重なっていた。
僕の気持ちが受け入れて貰えた瞬間だ、そう思えた。
その後は推して知るべしで、流れのままに朝チュンを迎えていたわけだけれど。