運 命って信じますか…?





私の目の前で止まり、あのいつものニカっという笑顔ではにかんだ。




あ、怒ってなかった…。


内心ホッとした。



そう言えば思ったけど、真季くんって笑うとえくぼでるんだね。


ますます子供にみえた。



「今日からオレ、コイツ一筋なるんで宜しく。」


いきなり肩に腕を回して宣言するように大きな声で堂々と言い放った。




へ…?!




クラスの人も、私も驚きを隠せない。



「え?! おい真季!! お前が一筋とか不可能に等しいぞ!! 」


「ははっ、無理なことは言うなって! 真季は真季らしくしてろよ〜。」



真季くんを中学校から知っている男友達もそう言っている。


何かあったのか!?って心配してる人も。


「おいテメェら、オレの事馬鹿にすんなよ? オレは言葉に責任持つくらいの常識はある。」



真季くんは怒ったような怖い口調で堂々と話した。


空いた口が閉まらないとはこういう事を言います、と言うことをクラスのみんなが教えてくれているようだ。




「ま、まって真季くん!! どうしたの!?」



私も話が読めていなかったから、正直にそう聞いてみた。




それにしても真季くんは何を考えてるんだろう…








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