生徒会長と恋の罠
「そういえば‥‥立花くん、生徒会室に来るの久しぶりですね」
「んー?そうだっけ?」
覚えてないなぁ、と惚ける立花くん。覚えていない時点で久しぶりなのでは‥‥と思ったけど、それはあえて口に出さなかった。
‥‥目も覚めちゃったし、早く仕事でも片付けて帰ろう。
「あれ?平沢ちゃん仕事するのー?」
「誰かさんのせいで目が覚めたので‥‥ちなみに立花くんの仕事はあれです」
そう言って立花くん専用の机を指させば、そこには大量の書類が積み重なっていた。
「っ‥‥ちょ、嘘でしょ!?」
「残念ながら現実です」
「オレ、真面目に部活動してたのに!」
「そうですね」
「やーくんは女の子と遊んでいただろうけど、オレは部活動を‥‥」
ハルちゃん酷い、とついには項垂れていた。